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親の免疫疾患遺伝による子孫のアトピー発症 (ヨーロッパ皮膚科学アカデミー, 2019年)

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デンマーク・コペンハーゲン大学(ヨーロッパ皮膚科学アカデミー)によって、アトピー性皮膚炎に対する症例対象研究が2019年2月に発表されました。 1996年〜2011年の間に生まれ、アトピーと診断された5歳未満の子供とその両親を対象とした、8,000人という大規模な規模のデータベース研究です。 ご注意:この翻訳文は直訳に近い状態を目指しておりますが、データ数値は煩雑なため一切省き、内容を理解しやすいよう手直しを加えています。 なお原文のリンクは【PubMed】にて無料でご覧いただけます。 (原文)Association between parental autoimmune disease and atopic dermatitis in their offspring: a matched case-control study.
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研究背景

アトピー性皮膚炎(AD=Atopic Dermatitis、以下「AD(アトピー)」)は、多くの免疫疾患と関連しており、遺伝的リスクが重複することもその一部の要因である。 両親のアトピー性皮膚疾患は子孫にとってアトピー(AD)発症の重要なリスクである中、親の免疫疾患と子供のアトピー(AD)の間の関連の推定はほとんど知られていない。

対象と方法

1996年から2011年の間に生まれ病院システムにおいてアトピー(AD)と診断された5歳の誕生日を迎える前のすべての小児は、小児の一般人口に対し1:10でマッチした。母親と父親の免疫疾患は、登録型のデータを使用して評価されたものである。 条件付きロジスティック回帰は、親の免疫疾患と子供のアトピー(AD)との関係にそって実施された。 (条件付きロジスティック回帰とは: ある現象の原因と発生頻度を用いて、その現象が発生する確率を割り出す方法。原因の影響と発生確率の関係性を知る目的で用いられる。)

結果

アトピー(AD)を持つ合計8589人の小児がコントロール(一般小児)群とマッチした。 コントロール群の両親は、母親が4.85% (4163/85 890)、父親が3.28% (2816/85 890)の割合で1つまたは複数の免疫疾患が確認されたのに対し、アトピー児に対する両親では母親5.89%(506/8589)および父親3.67%(315/8589)であった。 父親の免疫疾患ではなく母親の免疫疾患が子孫のアトピー(AD)と関連していた、2つもしくはそれ以上の母親の免疫疾患、皮膚科的な免疫疾患、母親の消化器系の免疫疾患もすべてがさらに子供のアトピー(AD)形成と関連していた。

結論

アトピー(AD)のリスクはアトピーのステータスおよびフィラグリン遺伝子変異を含む多くの要因によって影響を受ける。 この症例対照研究では、母親の自己免疫疾患が子孫のアトピー(AD)診断と関連した。 母親の皮膚科的、消化器的な自己免疫疾患は子孫のアトピー(AD)0診断において最も密接に関連していた。

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原文のリンクは【PubMed】にて無料でご覧いただけます。 (原文)Association between parental autoimmune disease and atopic dermatitis in their offspring: a matched case-control study.
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